●ご報告●今年のSunOA田んぼ 大豊作に終えることができました!🌾🌾

2022年度のSunOA田んぼプロジェクト、無事「大豊作」にて、大成功に終えることができました!

関わってくださったすべてのみなさま、本当にありがとうございます。


今年は稲にとっては気候に恵まれた年で、除草など昨年からの学びと成長もあり、なんと去年の倍以上の295kgも収穫することができました。

去年は、収穫したお米の半分ほどが小米(通称くず米・現代の農家はニワトリにやったりします)だったのですが、今年は小米がほとんど出ませんでした。

代かきなどお世話になっている地主の農家さんも、無肥料でこの収量に、驚いていました。

また、籾すりした玄米のお米を見て、「すごくきれいにできてるね。」とのこと。


今年、田んぼではカメムシが大量発生したそうで、収量は多かったけれど、等級や味が落ちる田んぼが多かったそう。(カメムシが穂を吸うと、黒い斑点米となり、味も落ちます)

SunOAの田んぼでは、いろんな生き物が暮らしているので、カメムシだけが大量に発生することがなかったのだと思います。


●今年の栽培データ●

・ヒノヒカリ(新三田の農家さんから稚苗を購入し、成苗まで庭でプール育苗)

・田植え:6月18日 稲刈り:10月16日

・収量:約295kg(+小米13kg) / 7a

・無肥料・無農薬

・除草:田植え後10日頃まで、3日おきにチェーン除草。

その後毎週土曜日にチェーン除草&たぐるま・手拾い除草(数時間)


今年も、さまざまな苦労と困難を乗り越えて、さまざまな喜びや感動をもらいながら、やっとここまでくることができました。

少しはワケが分かってきた、2年目の田んぼプロジェクト。

思い返すと、やっぱりその日々は「壮絶」で、「本当によくやってるな、、。」と、自分でも感心します。


田植え前の代かきには、古いいただきもののトラクターが直前になって動かず、急に頼み込んでお忙しい農家さんに頭を下げて代かきをお願いしに行き、

そこから畦ぬり(あぜぬり・1度畦シートを取り外し、モグラ穴を埋めたり、深水管理ができるように、浅い位置でシートを埋め直す)の泥んこ土木作業。

田植え前日には、わたるがマムシに噛まれて救急車で運ばれ、夜中まで血清の点滴。入院を断固拒否し、翌日は普通に田植えしました。

田植えが終わったら、わたるが夜な夜なYou Tubeに教わりながら、ホームセンターで買った材料でチェーン除草機作り。3日おきに、田んぼでチェーン除草機を引きます。

それから稲刈りまで、毎週土曜日の草取りは、田んぼに入ると気持ち良いのだけど、同時に慣れない作業に身体がドッと疲れ、翌日もヘトヘト、、な日が多数。

稲刈りでは、メンテナンスできてなかった道具・木槌の頭が飛んで、わたるの頭を直撃。かなりの流血事件で大騒ぎでした。

稲刈り後には、高平までハーベスタを借りに軽トラで往復。したら、もう日が暮れる頃に、稲木が1本倒れているのを発見!ヘッドライトをつけながら、暗闇の中、1度稲をすべて降ろして、稲木を立て直します。

たくさんの仲間に支えられながら、助けてもらいながらの日々でしたが、最後脱穀を迎える頃には、もうクタクタ・ヘトヘトです。

疲れがたまり、お互い余裕がなくなり、たくさんひどい夫婦ケンカもしました。(ごめんなさい。)

(↑稲刈りにて、木槌が飛んでわたる流血事件の瞬間)


そんな苦労話を思い出したら、キリがなくって、本当にトホホ、、、なのだけど、

こうして最後、立派なお米がたくさんできてくれて、本当~に!おいしくて。

その恵みを、一緒に田んぼプロジェクトを応援してくれた仲間たちと、惜しみなく分かち合って、「おいしい~!」を一緒に共有できて、

田植えのあとの、緑の若い稲がビシッ!と植わったフレッシュな田んぼの光景や、

どんどん大きくなる稲が、風にサワサワ~と揺れる緑の波の光景や、

稲が穂を垂らして、揺れる黄金の光景や、

こどもたちも大人もワンコも、みんなが田んぼで楽しく過ごしてくれる光景が思い出されて、

もう本当に、今年もやって良かったなあと、感謝と感動がこみ上げてきて、豊かな豊かな気持ちになります。


しんどいことも、楽しいことも、全部ひっくるめて、田んぼを通じて、本当に豊かな1年を過ごさせてもらっているなあと。

こんなに大変で、嬉しくて、ドラマみたいな日々に、自分はたくさん感動をもらい、成長させてもらっているなあと。

関わってくれるみんなと、

田んぼのパートナー・家庭のパートナーわたるに、感謝がこみ上げます。


こんなに大変だけど、私たちの暮らし・人生には、田んぼは欠かせないようです。

来年からも、また途中に泣き言も言いながら、仲間たちと一緒に、毎年毎年お米づくりを続けていくのだと思います。

「農業は、身体がちゃんと慣れるまでに10年かかる」と聞くことがあります。

田んぼ10年選手になる頃には、私たちも、当たり前のように田んぼをこなして、余裕が生まれていたりするのかなあ!?


そんな心の振り返りがやっとできる、秋の紅葉の頃です。季節は巡ります。

これから三田にも、寒い寒い冬がやってきます。

田んぼも畑も落ち着き、少しゆっくり過ごせると良いな、、、。

とは言え、限界を迎えてベコベコの、我が家の台所と洗面所の床を張り替える、一大DIYプロジェクトも控えていたりするのですが。


1日1日、1年1年、ただただ必死にこなしているので、来年なんてまだ想像もつかないのですが、

みんなと一緒に、当たり前に田んぼができて、秋には恵みの新米を一緒に味わって、

そんな豊かでおいしい平和な暮らしが、ずっと続いていきますように。


支えてくれたみなさんに、パートナーわたるに、

田んぼに、自然の恵みに、

今年も本当にありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。


さんだオーガニックアクション副代表 前田奈穂